2010年03月28日

捻挫の痛み

中学二年生の女の子。
部活で右足首を2週間前に痛めたそうです。
腫れ自体は引いてきたのですが足を内側に曲げる(内反)と痛む。
歩行は大丈夫ですが走る、ジャンプでは痛む。
痛みがいつまでも引かないので来院されました。

身体を評価すると右腹部に緊張がある。
骨盤に捻れもある。
それに伴い右下肢の中足骨、足首、脛骨、大腿骨頚部
にも緊張がありました。

左の仙腸関節に膨張病変が認められたので解放。
左の腸骨にも病変があり解放。
次いで右の最も緊張のある中足骨を解放した時点で
内反の痛みは半減に変化。
距骨と外踝をインダイレクトで開放。
内反の痛みはその時点では消失していました。
そこで一回目は終了。二回目の来院時では内反で少し痛みがぶり返した状態です。
仙腸関節がまだ不安定でしたので安定化。
距骨と内踝が膨張してたので解放。
楔状骨を解放してあと少し内反で制限を感じてます。
距骨と踵骨の間を開放して発痛は治まりました。

指先にシビレもありましたので
MP関節に病変を認め解放しておきました。

この様に捻挫自体が痛みの原因ではなく
骨盤、下肢、足のアーチの関連で痛みが持続する。
そんな場合は原因を探し、特定して解放すると
痛みの消失、改善が期待できます。

しっかりと原因を探りましょう。
posted by nakano at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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