2010年04月09日

腰がはずれそう(ギックリ腰)

30代の女性です。
1週間前に腰を痛めながら仕事が忙しくて我慢してたとのこと。
来院時には眉間にしわを寄せて表情もこわばり
見るからに辛そうなのが伝わってきます。

動くのが辛いので座位にてバランスを評価したのち
仙腸関節のどちらが制限側か?
関節軸のどちらが機能を失っているか評価します。

仰臥位になってもらい頭部より全身をスキャンする様に
抵抗を調べていくと右の縦隔に最も強い制限が認められました。
オステオパシーの手法にて制限を解放したところ呼吸が
楽になっているのに気付いたそうです。

この様に施術中に身体の抵抗が薄れて緩んでいくのを感じ取る
ことはとても重要です。
なぜなら痛みにとらわれ過ぎるとその部位ばかりが気になり

自ら緊張を強めるような作用になるからです。

胸部から腹部の緊張をオステオパシーバランシングで解放した後、
仙骨、左右の骨盤をバランシングで緩めていきます。

ここまででかなり痛みは軽減しており
咳払いも響かなくなっています。
表情にも余裕が出ているのでよい状態です。

下肢もバランシングで解放してから
うつ伏せになってもらいます。
動作は既に困難な状態ではなくなっているからです。

仙骨を直接的な、でも優しくしっかりと働き掛けると
仙骨は自然な動きを取り戻しました。

既に痛みは感じていない様子です。
念のためにご自分で色々動いてもらいましたが大丈夫。

こんな感じでギックリ腰の施術は進んでいく、
そんな一例です。
posted by nakano at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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