1週間前に腰を痛めながら仕事が忙しくて我慢してたとのこと。
来院時には眉間にしわを寄せて表情もこわばり
見るからに辛そうなのが伝わってきます。
動くのが辛いので座位にてバランスを評価したのち
仙腸関節のどちらが制限側か?
関節軸のどちらが機能を失っているか評価します。
仰臥位になってもらい頭部より全身をスキャンする様に
抵抗を調べていくと右の縦隔に最も強い制限が認められました。
オステオパシーの手法にて制限を解放したところ呼吸が
楽になっているのに気付いたそうです。
この様に施術中に身体の抵抗が薄れて緩んでいくのを感じ取る
ことはとても重要です。
なぜなら痛みにとらわれ過ぎるとその部位ばかりが気になり
自ら緊張を強めるような作用になるからです。
胸部から腹部の緊張をオステオパシーバランシングで解放した後、
仙骨、左右の骨盤をバランシングで緩めていきます。
ここまででかなり痛みは軽減しており
咳払いも響かなくなっています。
表情にも余裕が出ているのでよい状態です。
下肢もバランシングで解放してから
うつ伏せになってもらいます。
動作は既に困難な状態ではなくなっているからです。
仙骨を直接的な、でも優しくしっかりと働き掛けると
仙骨は自然な動きを取り戻しました。
既に痛みは感じていない様子です。
念のためにご自分で色々動いてもらいましたが大丈夫。
こんな感じでギックリ腰の施術は進んでいく、
そんな一例です。