2010年08月16日

メカニカルリンクセミナーの中で

先日あったメカニカルリンク国際セミナーの中で
エリック・プラットDoが重要なことを説明していただきました。
皆さんにシェアしたいと思います。

以下は要約した文です。

リコイルそのものは何も成さない、魔法ではない。
特殊な効果があるわけではない。病変ブロックをリリースすることが出来る。
第一病変がリコイルで治る。患者にはプラスの効果が出る。
リコイルが原因ではなく、リリースによって病変が治る結果。
スティルの言う「原因を治療せよ」に通じる。
「こおいう効果があるからこのテクニックを使いなさい」とはスティルは一切言っていない。
「このテクニックをやると効果がある」とはオステオパシーではない。
治療のレシピを言う人は要注意。オステオパシーのコンセプトではない。
原因を探すのがオステオパシーである。コンセプトの為に使うのがテクニックである。
大切なのは、、、
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2010年07月30日

オステオパシーと他の手技との違い

メカニカルリンク動脈と迷走神経セミナーにおいて判りやすいお話
がエリックプラットDoよりありましたので紹介します。


既存のカイロ、整体、各種手技、は全体において自律神経を重視
してます。勿論オステオパシーにおいても同様であります。

これまでの整体手技は自律神経に効果が出るテクニックをやって
きてます。
つまり
「あるテクニックをやると交感神経とか副交感神経に効果が出る」
ということをやってきています。

オステオパシー的に見るとそれは効果を出そうとしているに過ぎ
ず、原因へのアプローチではないのです。

例えるとある温泉に入る。そうすると血管が緩んで副交感神経が
働きリラックスして快適になる。ところがそれでは原因への施術にはなっていないのです。つまり直接関係する構造に施術しないと原因への治療にはならないのです。
温泉での効果は結果に過ぎず、直接自律神経を回復したことにはならない。
対処療法的な発想であり結果です。


鑑別診断の如何によらず原因を見つけ、原因が回復する
テクニックを施す。
これがオステオパシーの基本原則であり、
他の手技との大きな違いです。


ちなみにオステオパシーでは直接、自律神経系にアプローチできるテクニックはあります。
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2010年07月12日

動脈と迷走神経系

今週からメカニカル・リンク・セミナー
「動脈と迷走神経系」
の国際セミナーが行なわれます。

以下にJOPAからの紹介文です。
講師はEric Prat, DO 仏オステオパシー正会員

動脈は生命維持に不可欠な存在であり、驚くべき重要機能を持つ基本構造である。
細胞に栄養供給するといった役割は一般的にも知られているが、自律神経系に情報伝達し、
四肢及び脊椎・内臓系に生体機能をもたらすといった重要な役割は、
過小評価され見過ごされがちである。
まさに、動脈は自律神経を伴い、体液・メカニカル・神経のリンクを以て全身を同時に繋ぎ
ひとつのものにしている。
今回のセミナーでは、動脈と迷走神経系を診断・治療するための
完全マニュアル・アプローチを紹介します。
オステオパシー療法の新しい視点を提供し、受講生の皆さんにはA.T.Stillの概念である
「究極は動脈の支配である」を実務に取り入れて頂けるよう講義します。



既存の日本産の整体にはない大切な概念が講義されます。
日本では「筋肉しか診ない」「骨しか診ない」
といったスタイルが殆どです。
そのため、人体の他の部分からの問題、
膜組織、内臓、循環器系、呼吸器系等に原因があると
臨床上現実の問題に対応できない、
つまりクライアントの訴える症状に手も足も出ないといった状況に陥ります。


オステオパシーでは「人体を一つのユニット」と定義されています。
全てが対象になります。
更なる進化と深化をしてまいります。
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2010年06月16日

骨盤腹膜炎

以下はgooヘルスケアより引用

骨盤腹膜炎
骨盤内には前に膀胱、後ろに直腸、その間に子宮・卵管があり、それらの表面は腹膜でおおわれています。この骨盤腹膜に起こった炎症が、骨盤腹膜炎です。

検査と診断
急性期には下腹部の圧痛が認められ、腹壁の筋肉が緊張し硬く触れます(筋性防御(きんせいぼうぎょ))。内診ではダグラス窩(か)(子宮と直腸の間の腹膜腔)に圧痛が認められます。血液検査では、白血球増多、CRP陽性などの急性炎症所見が認められます。
 腹膜炎による滲出液(しんしゅつえき)や膿汁がダグラス窩にたまると、膿瘍(のうよう)を形成します。膿瘍の診断は、経腟(けいちつ)超音波断層法、CT、MRIなどの画像検査により行います。既往歴、症状および検査所見から、診断を行います。

治療
急性期には入院安静とし、強力な抗生剤療法を行います。
卵管瘤膿腫(らんかんりゅうのうしゅ)、卵巣膿瘍(らんそうのうよう)を合併していて、これらが抗生剤療法で効果がない場合、外科的処置が必要になります。
慢性期には、疼痛、排便などの症状に対症療法が行われます。
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2010年04月09日

腰がはずれそう(ギックリ腰)

30代の女性です。
1週間前に腰を痛めながら仕事が忙しくて我慢してたとのこと。
来院時には眉間にしわを寄せて表情もこわばり
見るからに辛そうなのが伝わってきます。

動くのが辛いので座位にてバランスを評価したのち
仙腸関節のどちらが制限側か?
関節軸のどちらが機能を失っているか評価します。

仰臥位になってもらい頭部より全身をスキャンする様に
抵抗を調べていくと右の縦隔に最も強い制限が認められました。
オステオパシーの手法にて制限を解放したところ呼吸が
楽になっているのに気付いたそうです。

この様に施術中に身体の抵抗が薄れて緩んでいくのを感じ取る
ことはとても重要です。
なぜなら痛みにとらわれ過ぎるとその部位ばかりが気になり
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posted by nakano at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 症例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする